相続登記を司法書士に頼むといくらかかるの?
小平市・花小金井駅南口で司法書士事務所を開設している手塚宏樹です。平成17年の開業以来、一貫して相続サービスのご提供をしてきました。その中で、よく聞くのが、「ほかの事務所では全部でいくらかかるのか分からなかった」という声です。たしかに、同業のサイトを見てみると、それぞれ工夫はほどこされているようですが、なかなかお客様には分かりにくいかな、と思います。そもそも、司法書士事務所を探している方は、相場観というものもないのがふつうでしょう。事務所に来られるお客様も、「初めてのことなので」とおっしゃる方が本当に多いです。一生のうちで、そう何度も経験することがないのが相続です。
目次
どうやって司法書士事務所を探せばいいの?
お知り合いに司法書士がいればまずはその人に聞いてみる、ということができますがそうそう司法書士の知り合いというのもいませんよね。また逆に、あまり親しい関係だと、ご自分の財産のことを知られたくないという方もいるかもしれません。
そうすると、サイトで検索する、ということになってきますが、検索結果を見るとこれがもうよくわからない。広告を出してサイトを上位表示させている事務所も多いので、たとえば「小平 司法書士」などと検索しても、新宿の事務所が出てきたりします。まあ、一つひとつクリックしていけば、どこの事務所かはわかりますから、あとはどういう観点で司法書士を選ぶかということになってきます。
どういう観点で司法書士を選んだらいいの?
司法書士に依頼すると、何度も連絡のやりとりをすることになりますので、その点にストレスがないのが良いと思います。私は、お客様のお好きな連絡手段をご指定いただくようにしています。最近だと、携帯電話のショートメールが増えてきました。昼間にお仕事をされている現役世代の方は、メッセージのやりとりのほうが時間に縛られなくていいのでしょうね。私もメッセージには全く抵抗はありません。そのほかは、LINEもありますし、チャットワークも使ったりします。
結局は、連絡手段も含めて、司法書士との相性だと思います。サイトにプロフィールをしっかり載せている司法書士だとイメージがつきやすいですね。そしてコンタクトをとっていくわけですが、最初に電話をかけたときや、問い合わせメールの返信などから得られる印象は大きいですね。その第一関門をクリアすれば、直接会うのが一番良いかと思います。
しかし、大きな事務所だと、その事務所のスタッフが担当することになるでしょうから、これがまた難しい。私の事務所は、司法書士は私一人だけですので、必然的にすべて私が担当することなりますが。事務所のスタッフも、お客様とのやりとりはしないので(留守中にお電話をいただいたときは別ですが)、お客様との接点は私だけとなります。
司法書士も千差万別です。私が司法書士の試験に合格したのは平成16年、当時29歳のときでしたが、同期には大学を卒業したばかりの人や、50代、60代の方もいました。私の印象ですが、司法書士になろうとする人は、一度社会に出てからサラリーマンをやめて、というパターンが多いように思います。私もそうです。弁護士とかだと学生の頃から目指している感じですが。
いろいろと面白い経歴を持っている人もいます。肉体系の仕事をしていた人も同期にいました。でも、全体的なイメージとしては地味な人が多いかなと思います。ちなみに私は、「司法書士っぽくないですね」とよく言われます(笑)。
ただ、コミュニケーション能力は高くないとダメですね。場合によっては、ご依頼者の方のご家族やその他の関係者の方とコンタクトをとることもありますので、「ちゃんとしてる」人じゃないと問題外ですし、どんな人とでもコミュニケーションをとれるというのは必須の能力だと思います。
見積もりはどうやって取ればいいの?
見積もりはぜひとりましょう。「見積書」という形で正式な書面を発行してもらうこともできますし、口頭で、「おおよそこのくらい」という回答ならばすぐにもらえるでしょう。不動産の相続で、これがあると話が早い!というのが、「固定資産税 納税通知書」です。毎年、市役所などから送られてきていると思います。ここに、不動産の評価額が載っていますので、その数字をもとに、法務局に収める登録免許税(印紙代)を計算します。不動産評価額の0.4%ですので、1000万円の不動産ならば4万円です。これはどこの事務所でも同じ金額です。
あとは、細かく報酬を設定している事務所もありますね。
戸籍謄本を集めて○○円
遺産分割協議書をつくって○○円
申請書類をつくって○○円
おおよそ10万円前後に収まる事務所が多いのではないかと思います。パック料金の設定をしている事務所もあります。さきほどの0.4%の登録免許税などの実費はのぞきます。不動産が何箇所か(たとえば東京と北海道とか)にある場合は報酬が変わってきます。
交渉したら安くなったりする?分割払いに応じてもらえる?
交渉されたこと、何度かあります(笑)。たんに「安くならないか?」と聞かれたこともありますし、「自分で遺産分割協議書をつくってきたので安くしてほしい」という方もいらっしゃいました。前者はあまりいい気分はしないですね。。ほかのお客様に対して申し訳ないので、丁重にお断りしています。後者は、正当な交渉だと思いますが、実は、持ち込まれた書類のチェックというのは、自分で作成するより気を使うのです。なので、こちらとしては作業が減るという感じはあまりありません。「自分で法務局に持ち込むから」というのも同じで、司法書士の作業としては、むしろ増えてしまいます。司法書士が自分で申請したほうが簡単なのです。
しかし、戸籍謄本がすでに全て揃っているというような場合は、その分安くできます。逆に出張して遺産分割協議に立ち会ってほしいなどのご依頼があれば、その分高くなります。
分割払いは弊所ではお受けしておりません。クレジットカード払いは、お受けできることがありますのでご相談ください。
お金を払うタイミングはいつ?
ここも事務所によって違いがあると思います。しかし多くの事務所は、前金ということになるのではないでしょうか。というのも、法務局に申請する時点において0.4%の実費を収めなければなりませんし、その前段階で戸籍謄本をとる実費も発生してきます。私はむかし、ぜんぶの作業が終わってから全額を請求したことがあって、とりっぱぐれたことがあります。。それ以来、どんなことがあっても、立て替えはしないと決めました。
着手金として総額のおよそ半額を最初に入れていただき、すべての準備がととのってあとは法務局に申請するという段階に残金をご請求しています。そして、お金を振り込んでいただいたら登記申請をすると。
クレジットカード決済に対応している事務所もあるとは思いますが、多くは現金または銀行振込みでしょう。
結局、いくらぐらいかかるの?
長々と書いてきましたが、結局、いくらかかるのかは電話やメールで聞いてみないと正確にはわからないと思います。ネットで調べれば相場はこのくらい、という数字が書かれていたりしますが、専門家からみて、「いやそんなわけないだろう」ということも多いです。高すぎる、安すぎる、ともに。そういう事務所もあるとは思いますが、相場かと言われると、いやいやそんなはずはないと。
弊所では、細かく料金設定をしています。お客様ごとに、こちらがやるべき作業量が変わってくるので、一律の料金設定では逆に不公平感が生じると考えるからです。
こちらで戸籍謄本を集める必要がなければその分は加算しない、遺産分割協議のコンサルティングが必要であれば高くなる、というように。
しかし、おおよそで言うと、弊所では多くのお客様が10万円前後で収まっています。
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