終活を始めるのに50代は早いのか?
目次
終活とは
終活というのはここ数年で市民権を得てきた言葉だと思いますが、ウィキペディアにはこのように書かれています。
終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。
明確なルールや決まりがあるわけではないので、一人ひとり、その内容も少しずつ違ってくるのでしょうね。エンディングノートなどを見ても、大変なボリュームで、これを全部埋めるのは大変だなと思う方もいると思います。絶対に全部をやらなくてはならないというものでもありません。
なにをすればよいのか
自分に万が一のことがあったときに、それはつまり亡くなってしまうことに限らず意識不明の状態が続くということも含まれるでしょう、残された家族や親しい人たちに向けて残すメッセージ、あるいは指示書というべきものです。
たとえば、自分の重要な情報(銀行口座や不動産)について、自分以外だれも知らなかったら、相続人は困ってしまいます。調べる方法が皆無といえなくても、大変な苦労をかけるでしょうし、もしかしたら全く発見してもらえない財産があるかもしれません。
発見してもらえなくても別にいいのだ、という方もいるかもしれませんが、それでも相続人のストレスは多大なものです。できるかぎりスムーズに相続の手続きを進めてもらえるようにしてあげるのが優しさだと思います。
残された家族のために生命保険に入る人は多いですが、そのほかのことについても思いを巡らせてあげましょう。
そうそう、その生命保険の情報もちゃんと伝えておくというのも大事なことですね。加入してもその存在を誰も知ることがなければ保険金の請求もできませんから。
エンディングノート
エンディングノートについては、紙媒体でもいろいろなところから発売されいますし、データ形式のものがダウンロードできたりします。また、葬儀会社が顧客に対して配布しているということあります。だいたい、内容的には同じだと思いますので、好みのデザインのものをお使いいただければよいと思います。
自分の好きなノートに手書きで記入していくのも素敵だと思います。
ポイントは、絶対に必要なところとか、興味を惹かれるところから書いていくのがよいでしょう。最初のページから全部順番に埋めていかないと考えると途中で挫折してしまいそうです。
遺言書
エンディングノートと遺言書は異なります。エンディングノートには法的な効力はありませんが、法律が定める方式にのっとって作成された遺言書は法的効力を持ちます。
法的効力があるということはどういうことかというと、その遺言書でもって銀行口座の解約ができたり、不動産の名義変更登記ができたりします。エンディングノートではできません。
エンディングノートは、残された家族が困らないように様々なことをメモしていくためのもの。遺言書は実際に手続きに使用するためのもの、ということです。
遺言書のつくりかたについては、下記のページをご参照ください。
エンディングノートのつくりかた
Amazonでも購入できますし、ネットで探せばひな形がいくつも出てきます。
私がEvernoteで作成したもののリンクを貼り付けておきますので、ご自由にお使いください。
何歳から始めるべきなのか
思い立ったときに始めるべきと考えます。まだ自分が死ぬなんてという若い世代の方でもエンディングノート(名前がよくないですかね?)に自分の情報をまとめておくべきです。
年を重ねてから、ボリュームのあるエンディングノートを埋めていくのはかなり大変なのではないでしょうか。
私は、亡くなる直前の方の遺言の作成に立ち会ったこともありますが、あまり良い思い出ではありません。遺言があったことにより結果的に相続人の方々は助かりましたが、遺言というのは元気なときに書いておくべきものだなとつくづく感じました。
40代でも50代でも、自分の情報をまとめ、もし自分がどうにかなってしまったときには自分の財産をどうしてほしいか決めておくのは重要なことだと思います。
また、家族へのメッセージなどを書いてみたり、写真を貼り付けてみたりすると、「まだまだがんばらないとな!」と思わされます。
年代によってはお墓のことや病院のことなど、ピンとこない事項も多いと思います。そういうものは後回しでもいいです。ほかの情報からでいいので、家族が困らないようにきちんとまとめておいていただければと思います。
書き直す可能性があるのだったらまだ作らないほうがいいのでは?
書き直す必要が出てきたらそのときに書き直せばいいです。何度でも修正をすればよいと思います。遺言にしても、再作成はそれほど大変なことではありません。
エンディングノートだけでなく遺言も、年代に関係なく作成すべきものです。
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